物につかまらず立てる乳児においてみられるのはどれか|理学療法士問題集

理学療法士

Q 88 : 
物につかまらず立てる乳児においてみられるのはどれか
1
自動歩行
2
Moro反射
3
手掌把握反射
4
パラシュート反応
5
非対称性緊張性頸反射
解説

1-× 自動歩行(足踏み反射)は原始反射の1つである。乳幼児を腋窩で支え足底を床につけると下肢が伸展し、前傾させると交互に足踏みをする。生後5ヶ月頃に85%の確率でみられ、首がすわる4ヶ月頃までには消失する。

2-× モロー反射は原始反射の1つである。頭を持ち上げて急に落下させると、両上肢の外転に続いて抱きつくような仕草をみせる。新生児期からみられ、通常4ヶ月頃に消失する。

3-× 手掌把握反射は原始反射の1つで、手掌を指で刺激すると手指がとじる。新生児期からみられ、4〜6ヶ月頃に消失する。

4-◯ パラシュート反射(落下傘反射)は乳児を抱いて頭から落下させると両上肢を伸展させて支えようとする。その後、6ヶ月、8ヶ月、10ヶ月にそれぞれ前方、側方、後方パラシュート反射がみられる。

5-× 非対称性緊張性頸反射(ATNR)は原始反射であり、頭部を左右どちらかに向けると向いた側の四肢が伸展傾向に、反対側の四肢が屈曲傾向になることである。4ヶ月頃消失する。