1-× まずは座位・立位練習で分離運動の獲得や全身の筋力強化を行い、その後平行棒内歩行練習を行う。本症例では座位保持において体幹の動揺が見られるため、T字杖歩行は実施すべきでない。
2-×Frenkel体操は脊髄小脳変性症などの運動失調に対して行われる。視覚のフィードバックと運動学習を行い、協調性を改善させる。本症例には適さない。
3-○ 片麻痺患者は上肢屈曲位、下肢伸展位のWernicke-Mann肢位を取る事が多い。本症例では左上下肢筋の筋緊張亢進がみられ、左下肢の拘縮予防、足部の内反尖足予防のため持続伸張を行う。
4-○ 片麻痺患者の急性期リハビリテーションにおいて、座位・立位練習はJCS1桁の場合に行われる。本症例ではJCSⅠ-1であるため、実施可である。
5-×平地歩行が可能となってから開始すべきである。