てんかんで知的障害を伴うのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 600 : 
てんかんで知的障害を伴うのはどれか。
1
側頭葉てんかん
2
Jacksonてんかん
3
小児欠神てんかん
4
覚醒時大発作てんかん
5
Lennox-Gastaut症候群
解説

1-× 側頭葉てんかんは部分性てんかんの複雑部分発作に分類され、知能障害はない。腹部不快感や意識が遠のくなどの前兆があった後、口をぺちゃぺちゃ言わせる・周囲を歩き回るなど記憶に残らない発作が生じ、発作後は自分が何をしていたのかわからない状態になる。限局性の棘徐波複合脳波・精神症状・性格変化がみられる。

2-× ジャクソンてんかんは部分性てんかんの単純発作に分類される。前頭葉の運動野からてんかん発作が始まり、対側の顔面、上肢、下肢の順に痙攣がおこる。知能障害はない。

3-× 小児欠伸てんかんは全般性てんかんの突発性発作に分類され、知能障害はない。5〜8歳の女児に多く発症し、動作中に急に動きが止まり、ぼーっとし始め(意識障害)、その後数秒で元に戻る。

4-× 覚醒時大発作てんかんは全般性てんかんの突発性発作に分類され、知能障害はない。学童から思春期に多くみられ、朝起きた時に突然の意識消失と眼球上転・顔面蒼白・失禁を呈する。

5-◯ レノックス・ガストー症候群は全般性てんかんの続発性全般性発作に分類される。3〜5歳の小児にみられ、急に四肢がかたくなった後に脱力発作を呈する。精神遅滞がみられる他、ウエスト症候群へ移行しやすく予後不良である。