1-× 鎖骨下動脈は鎖骨後方の斜角筋隙を通り、腋窩に達すると腋窩動脈となる。胸郭出口症候群では、鎖骨下動脈が斜角筋群に絞扼されて脈が減弱する。
2-× 上腕動脈は肘窩で触診が可能で、一般的に血圧測定で使用される。腋窩動脈の続きで、橈骨動脈と尺骨動脈に分岐する。
3-× 橈骨動脈は前腕の橈骨下端の前面で触診が可能で、容易に脈を触知出来る。上腕動脈から分岐する。
4-× 膝窩動脈は大腿骨後面の下端、膝関節包の後面に位置する。前脛骨動脈と後脛骨動脈に分岐し、下腿を栄養する唯一の血管であるため、血流が阻害された際の障害が大きい。
5-◯ 足背動脈は足背の長母趾伸筋腱と長趾伸筋腱の間で脈を触知出来る。前脛骨動脈の続きで、中足骨基部で弓状動脈を形成する。