脈管疾患と関連因子の組合せで誤っているのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 591 : 
脈管疾患と関連因子の組合せで誤っているのはどれか。
1
Buerger   病喫煙
2
下腿静脈瘤   妊娠
3
解離性大動脈瘤   アテローム硬化
4
深部静脈血栓症   長期臥床
5
結節性多発動脈炎溶   連菌感染症
解説

1-× バージャー病(閉塞性血栓性血管炎)とは、膝窩動脈のように細い動脈が閉塞し、側副路の形成や静脈炎を合併する疾患である。喫煙者に多く発症する。

2-× 下腿静脈瘤とは、下腿静脈弁の障害により血液が逆流し、静脈瘤が皮下に出現する疾患である。長時間の立ち仕事や妊婦に多く発症する。

3-× 解離性大動脈瘤とは、大動脈の内膜に傷が生じ、中膜が2層に分かれたところに血液が流れ込んで血腫が形成される疾患である。アテローム硬化や高血圧などが原因で生じやすい。

4-× 深部静脈血栓症とは、主に下肢の静脈に血栓が生じ、静脈が閉塞する疾患である。長期臥床など、長時間じっとしていることにより生じやすい。

5-◯ 結節性多発動脈炎とは、全身の動脈に多数の動脈炎を生じる疾患である。自己免疫疾患であり、溶連菌感染によるものではない。