ヘモグロビン酸素解離曲線を図に示す。矢印の方向に曲線を移|理学療法士問題集

理学療法士

Q 565 : 
ヘモグロビン酸素解離曲線を図に示す。矢印の方向に曲線を移動させる状態はどれか。2つ選べ。
1
体温の下降
2
激しい運動
3
代謝性アルカローシス
4
動脈血の二酸化炭素分圧の上昇
5
血中2,3-DPGXジフォスフォグリセリン酸]の濃度低下
解説

1-× 体温が下がると曲線は左方向へ移動する。組織での酸素需要が減るためである。

2-◯ 酸素解離曲線が右に移動する要因には、血液温度上昇・PaCO2の上昇(pH低下)・2,3-DPGの上昇・水素イオンの上昇(pH低下)が挙げられる。激しい運動により体温の上昇と組織での酸素需要が高まり、図のように曲線が移動する。

3-× 曲線が右に移動するのは代謝性アシドーシスの場合である。

4-◯ 動脈血二酸化炭素分圧の上昇により、曲線が右に移動する。

5-× 血中2,3-DPGの濃度低下では右側への移動はみられない。