筋萎縮性側索硬化症患者で安静臥位時のPaO2が60Tor|理学療法士問題集

理学療法士

Q 547 : 
筋萎縮性側索硬化症患者で安静臥位時のPaO2が60Torrであった。呼吸理学療法で適切なのはどれか。
1
呼吸筋増強訓練
2
舌咽呼吸の指導
3
端座位保持訓練
4
腹筋の筋力増強訓練
5
頸部筋リラクセーション
解説

1-× 本症例ではPaO2が60Torrで呼吸障害が認められる。呼吸筋の筋力増強よりも、維持を目的に行う必要がある。

2-× 舌咽呼吸はカエル呼吸とも呼ばれ、喉を膨らませるように呼吸する。肺活量が低下し、嚥下機能により呼吸を行うことによる。本症例は嚥下機能の低下が考えられるため、不適切である。

3-× 呼吸障害がみられるため、座位保持が困難であると考えられる。

4-× 腹筋の筋力増強は本症例には負担となるため、不適切である。

5-◯ 頸部筋のリラクゼーションにより、呼吸機能や嚥下機能の改善を図る。