一側の顔面神経麻痺の評価で優先度の低いのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 538 : 
一側の顔面神経麻痺の評価で優先度の低いのはどれか。
1
Synkinesis(随伴運動)の程度
2
前頭筋の筋力
3
咀嚼筋の筋力
4
味覚の程度
5
兎眼の程度
解説

1-× 随伴運動は共同運動とも呼ばれ、口を動かすと頸部が同時に緊張するようなことをいう。顔面神経麻痺でみられることがあるため、評価する。

2-× 前頭筋は顔面神経支配であるが、一側ではなく両側の顔面麻痺でみられる。

3-◯ 咀嚼筋は三叉神経支配であり、評価の優先度は低いと考えられる。

4-× 味覚を司るのは顔面神経と舌咽神経である。顔面神経は舌の前2/3の味覚を司り、一側の顔面神経麻痺で味覚障害がみられるため、評価する。

5-× 兎眼は眼輪筋を支配する顔面神経障害でみられ、眼が閉じられないことで突出することをいう。一側の顔面神経麻痺でみられる。