筋と支配神経の組合せで正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 52 : 
筋と支配神経の組合せで正しいのはどれか。
1
腸骨筋       大腿神経
2
大殿筋       上殿神経
3
小殿筋       下殿神経
4
前脛骨筋      脛骨神経
5
内閉鎖筋      閉鎖神経
解説

1-○ 腸骨筋は腸骨窩から大腿骨小転子に付着し、股関節屈曲・外旋作用を持つ。支配神経は大腿神経で髄節レベルはL2~4である。腸骨筋と大腰筋を合わせて腸腰筋と呼び、内寛骨筋群に分類される。

2-× 大殿筋は外寛骨筋群に分類され、後殿筋線後方・仙骨・尾骨の外側から腸脛靭帯・大腿骨殿筋粗面に付着する。股関節の伸展・外転・内転作用を有する。支配神経は下殿神経で髄節レベルはL5~S2である。上殿神経が支配する近は中殿筋・小殿筋である。

3-× 小殿筋は外寛骨筋群に分類され、前及び下殿筋線の間から大転子に付着し、股関節外転・内旋作用を有する。中殿筋と共に大腿の外転を行い、筋力低下によりトレンデレンブルグ徴候の原因となる。

4-× 前脛骨筋は脛骨外側面・下腿骨間膜から第1中足骨・内側楔状骨に付着し、足関節背屈・内がえしの作用を有する。支配神経は深腓骨神経で髄節レベルはL4~S1である。脛骨神経が支配する筋は下腿三頭筋・足底筋・膝窩筋・後脛骨筋・長趾屈筋・長母指屈筋である。

5-× 内閉鎖筋は閉鎖膜内面から転子窩上部に付着し、梨状筋・上下双子筋・外閉鎖筋・大腿方形筋と共に深層外旋6筋を構成する。外旋6筋の支配神経は仙骨神経叢の枝である。閉鎖神経が支配する筋は長内転筋・短内転筋・薄筋・大内転筋前部・恥骨筋である。