1-◯ 位置覚の経路は脊髄の後索を通り、延髄を交差して視床に至るため、背側の血管に異常があれば位置覚に障害を生じる。本症例では腹側の血管に閉塞が認められるため、位置覚は障害されない。
2-× 痛覚の経路は胸髄レベルでは脊髄腹側を走行するため、本症例において痛覚が障害される。
3-× 粗大感覚は痛覚と同じく脊髄視床路を通るため、本症例では障害される。
4-× 筋力の経路は皮質脊髄路であり、胸髄レベルでは腹側を通るため障害される。
5-× 排尿の障害は錐体路障害で認められ、本症例で障害される。