膝関節前十字靱帯損傷で異常所見がみられるのはどれか。2つ|理学療法士問題集

理学療法士

Q 429 : 
膝関節前十字靱帯損傷で異常所見がみられるのはどれか。2つ選べ。
1
Lachman test
2
McMurray test
3
Thompson test
4
軸移動テスト(pivot shifttest)
5
後方引き出しテスト(posterior drawertest)
解説

1-◯ ラックマンテストは前十字靭帯損傷の診断に用いられる。背臥位で膝関節を軽度屈曲位とし、大腿骨遠位部を固定しながら脛骨を前方に引き出すように動かすと、前十字靭帯損傷の場合には脛骨が前方へ移動する。

2-× マックマレーテストは半月板損傷の診断に用いられる。背臥位で下腿を内外旋や内外反させると、膝関節裂隙にクリック音および疼痛を認める。

3-× トンプソンテストはアキレス腱断裂の診断に用いられる。腹臥位で膝関節屈曲位をとりふくらはぎを強くつまむと、正常では足関節が底屈するが、アキレス腱断裂の場合には底屈がみられない。

4-◯ 軸移動テストは前十字靭帯損傷の診断に用いられる。膝関節屈曲位から外反・内旋させながら膝を伸展させていくと脛骨が前方へ亜脱臼する。

5-× 後方引き出しテストは後十字靭帯損傷の診断に用いられる。背臥位で膝立て位とし、脛骨を押し込むように動かすと、陽性の場合には脛骨が後方へ移動する。