等尺性運動で誤っているのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 42 : 
等尺性運動で誤っているのはどれか。
1
関節運動を伴わない筋収縮である。
2
等張性運動に比べて血圧が上昇しやすい。
3
等運動性運動に比べて筋力の増強効果が小さい。
4
等張性運動に比べて収縮時の筋血流は減少する。
5
等張性運動に比べて筋持久力の増強効果が大きい。
解説

1-× 等尺性運動は屈曲伸展などの関節運動を伴わない、静止性収縮である。静止した姿勢を保つ際に起こる運動である。

2-× 筋の静止収縮により毛細血管が圧迫され、血流が阻害されることによって血圧上昇や怒張を生じやすい。

3-× 等運動性運動(等速性運動)は角速度を一定に保つことが可能なサイベックス装置が必要である。等尺性運動に比べて筋力増強効果は高いが、日常生活において等速性運動を行う場面は少なく実用性はない。

4-× 等張性運動は屈曲伸展などの関節運動を伴い、日常生活でも頻繁にみられる収縮様式である。等尺性収縮に比べ、筋の血流はある程度保たれる。

5-○ 等張性収縮は、心肺機能や筋持久力の維持・改善に適している。等尺性収縮は、姿勢維持などの静止運動を行うのに適している。