小児疾患と補装具の組合せで正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 38 : 
小児疾患と補装具の組合せで正しいのはどれか。
1
二分脊椎   DenisBrowneスプリント
2
Perthes病   股関節外転装具
3
大腿骨頭すべり症   交互歩行装具(RGO)
4
発育性股関節形成不全   S.W.A.S.H.装具(standing,walkingandsittinghiporthosis)
5
Duchenne型筋ジストロフィー      背屈制限付短下肢装具
解説

1-× 二分脊椎には交互歩行装具(RGO)が適応となる。デニスブラウン型装具は先天性内反足の治療に用いられる。

2-◯ ペルテス病は小児期に血行障害による大腿骨頭・頸部の壊死がおこり、骨頭・頸部に変形が生じる病気である。股関節外転・内旋制限や股関節周囲の疼痛が主な症状である。股関節外転装具やトロント装具により股関節外転位の非荷重で保持する。

3-× 発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)は出生時に股関節が関節包内脱臼し、その後も股関節・膝関節の強制伸展で脱臼を呈する。リーメンビューゲル装具が適応となる。

4-× スワッシュ装具は能性麻痺によるシザーズ肢位(はさみ足)を呈する症例に適応となる。

5-× デュシェンヌ型筋ジストロフィーは体幹・四肢の筋力低下がおこり、足部においては内反尖足を生じやすい。背屈制限付短下肢装具は、下腿三頭筋麻痺・二分脊椎・ポリオなどで踵足を呈する症例に適応となる。