肝臓の機能不全によって起こる病態でないのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 376 : 
肝臓の機能不全によって起こる病態でないのはどれか。
1
黄疸
2
腹水
3
出血傾向
4
意識障害
5
高コレステロール血症
解説

1-× 黄疸とは、眼球や皮膚など、全身の組織・体液がビリルビン貯蔵のために黄色く染まることをいう。肝炎や肝硬変など、肝臓の病変によって生じる。

2-× 腹水とは、腹膜腔に1L以上の過剰な体液が貯留することをいう。うっ血性心不全・肝硬変・ネフローゼ症候群などにより生じる。

3-× 肝臓の病変により、出血傾向となる。脾臓の機能が亢進し、血小板が減少するためである。

4-× 意識障害は肝臓の解毒作用が低下することで生じる。

5-◯ 肝臓はコレステロールの合成作用を有しているため、肝臓の病変により低コレステロール血症を生じる。