関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーショ|理学療法士問題集

理学療法士

Q 322 : 
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で垂直線を基準に用いるのはどれか。2つ選べ。
1
肩屈曲
2
肘屈曲
3
股内旋
4
膝屈曲
5
頸部側屈
解説

1-◯ 肩関節屈曲の基本軸は肩峰を通る床への垂直線、移動軸は上腕骨である。参考可動域は屈曲180°、伸展50°である。

2-× 肘関節屈曲の基本軸は上腕骨、移動軸は橈骨である。前腕回外位で行う。

3-◯ 股関節内旋の基本軸は膝蓋骨より下ろした垂直線、移動軸は下腿中央線(膝蓋骨中心より足関節内外果中央を結ぶ線)である。背臥位で股関節膝関節共に90°屈曲位で測定する。参考可動域は内外旋共に45°である。

4-× 膝関節屈曲の基本軸は大腿骨、移動軸は腓骨(腓骨頭と外果を結ぶ線)である。股関節屈曲位で行う。参考可動域は屈曲130°、伸展0°である。

5-× 頸部側屈の基本軸は第7頸椎棘突起と第1仙椎棘突起を結ぶ線、移動軸は頭頂と第7頸椎棘突起を結ぶ線である。体幹の背面から測定する。参考可動域は50°である。