22歳の男性。身長170cm、体重70kg。外傷性頸髄損|理学療法士問題集

理学療法士

Q 316 : 
22歳の男性。身長170cm、体重70kg。外傷性頸髄損傷後6か月経過。MMTは、肘関節屈曲5、肘関節伸展2、手関節屈曲1、手関節伸展4、手内筋0、下肢0。ベッドへの移乗が自立したので、屋内で使用する車椅子を検討した。車椅子作製上の留意点で適切なのはどれか。2つ選べ。
1
背もたれの高さを肘台と同じ高さにする。
2
駆動輪の車軸を標準よりも前方に移動する。
3
14インチの駆動輪を使用する。
4
トグル式ブレーキを使用する。
5
足台をスイングアウト式にする。
解説

1-× 座位保持のため、背もたれは肘台より高く設定する。

2-× 駆動輪が前方に位置するのは、胸腰髄障害の場合である。

3-× 14インチは介護型に多い。本症例は車椅子での実用的な自走が可能なレベルである。

4-◯ トルグ式ブレーキはレバーを引くことでブレーキの解除と制御が可能なものであり、本症例に適応となる。

5-◯ スイングアウト式のフットレストは、移乗の際にフットレストに足がひっかからないように使用される。本症例に適応となる。