25歳の男性。オートバイ運転中に乗用車と接触して頭部を強|理学療法士問題集

理学療法士

Q 310 : 
25歳の男性。オートバイ運転中に乗用車と接触して頭部を強打し救急搬送され、外傷性脳損傷と診断された。理学療法が開始され2か月が経過した。FIMは92点。基本動作はすべて可能であるが、注意散漫になりやすい。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅵ、下肢Ⅴ、modifiedAshworthscale1、歩行速度は0.9m/s、functionalbalancescaleは52点であった。現時点の理学療法で重点的に行う内容はどれか。
1
痙縮の軽減
2
平地歩行練習
3
二重課題練習
4
分離運動の促通
5
立位バランス運動
解説

1-× MASの検査結果が1であることから、痙縮が軽度であることが分かる。よって、痙縮軽減を重点的に行う必要はないと考えられる。

2-× 歩行速度は0.9m/Sであることから、歩行練習の優先度は低い。

3-◯ 注意散漫がみられるため、二重課題練習を行う必要性がある。

4-× ブルンストロームステージ下肢Ⅴであることから、分離運動が可能であることが分かる。よって、重点的に行う必要はない。

5-× FBSで52点であることから、立位バランス運動は重点的に行う必要はない。