脳性麻痺の周産期における危険因子として可能性が低いのはど|理学療法士問題集

理学療法士

Q 293 : 
脳性麻痺の周産期における危険因子として可能性が低いのはどれか。
1
緊急帝王切開による出生
2
脳室周囲白質軟化症
3
低カリウム血症
4
新生児仮死
5
低血糖
解説

1-× 緊急帝王切開では母体もしくは胎児、あるいは両方に危険があると思われる場合に実施される。脳性麻痺の危険因子のひとつである。

2-× 近年、極低出生体重児の救命率向上に伴い、脳室周囲の血流減少が原因の脳室周囲白質軟化症による後遺症が問題となっている。

3-◯ 低カリウム血症は脳性麻痺の危険因子としての可能性が低い。

4-× 新生児仮死は、出生時に呼吸の確立や循環の適応が上手くできないためにおこる。アプガー・スコアは、心拍数・皮膚色・自発呼吸・筋緊張・刺激に対する反応の5項目から新生児の仮死状態を評価する。

5-× 生後1週間以内では、分娩異常による仮死などによる低酸素脳症・低血圧を伴う循環不全・頭蓋内出血・低血糖・重度黄疸などがある。