絞扼性神経障害と症状・検査の組合せで正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 291 : 
絞扼性神経障害と症状・検査の組合せで正しいのはどれか。
1
斜角筋症候群―――――Wrightテスト
2
肘部管症候群―――――Spurlingテスト
3
前骨間神経麻痺――――Froment徴候
4
後骨間神経麻痺――――Finkelsteinテスト
5
手根管症候群―――――Phalenテスト
解説

1-× ライトテストは胸郭出口症候群のテスト法である。肩関節90°外転・外旋位で橈骨動脈の拍動が消失するか否かを確認する。

2-× スパーリングテストは頸椎椎間板ヘルニアの誘発テストである。頭部を患側に傾斜させ下方に圧迫すると、陽性の場合には患側上肢に疼痛・しびれを生じる。

3-× フローマン徴候は尺骨神経麻痺で陽性となる。母指と示指で紙をつまませると、母指IP関節屈曲がみられる。

4-× フィンケルシュタインテストはドケルバン病の診断に用いられる。母指と小指側へ牽引させると、母指側にある腱鞘・腱が摩擦などで炎症を生じている場合に、母指側に疼痛がおこる。

5-◯ ファーレンテストは正中神経障害をみるテストである。手関節を掌屈位で、両側の手背を合わせるようにして1分間保持させると、正中神経領域に疼痛・しびれを生じる。