膝関節血腫を生じやすいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 288 : 
膝関節血腫を生じやすいのはどれか。
1
偽痛風
2
血友病
3
滑膜ヒダ障害
4
ジャンパー膝
5
変形性膝関節症
解説

1-× 偽痛風(仮性痛風)は痛風発作に似た急性関節炎で、高齢者に多い。X線上で点状・線状の軟骨石灰化を認める。

2-◯ 血友病は凝固因子の欠乏ないし低下による先天性凝固障害である。歩行が可能となる乳幼児期に皮下や関節内に出血を呈しやすく、膝関節・足関節・肘関節の順に多い。

3-× 滑膜ヒダは滑膜が関節腔内に突出したもので、大きなものは脂肪組織を含み、関節面の不適合により形成される間隙を埋める。滑膜ヒダが膝蓋骨と大腿骨に挟まって炎症をおこすことをタナ障害といい、スポーツによるものが多い。

4-× ジャンパー膝は、膝蓋靱帯や脛骨粗面などの膝伸展機構に繰り返し負荷がかかることにより膝蓋靱帯炎・大腿四頭筋腱炎をおこす。バレーボールやバスケットボールのようにジャンプを繰り返す動作で発症する。

5-× 変形性膝関節症は、主に加齢による関節軟骨の変性が原因で変形や疼痛を生じるものである。滑膜炎や関節の不動を呈する。