脊髄小脳変性症に比べて多発性硬化症に特徴的なのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 24 : 
脊髄小脳変性症に比べて多発性硬化症に特徴的なのはどれか。
1
痙縮
2
運動失調
3
嚥下障害
4
構音障害
5
有痛性けいれん
解説

1-× 多発性硬化症でも脊髄小脳変性症でも痙縮や固縮がみられる。

2-× 多発性硬化症では脱髄性病変により小脳や脊髄も侵されるため、運動失調や協調性障害を呈する。脊髄小脳変性症でも運動失調がおこるため、特徴的ではない。

3-× 多発性硬化症でも脊髄小脳変性症でも嚥下障害はおこる。

4-× 多発性硬化症でも脊髄小脳変性症でも、小脳半球の障害により構音障害を呈する。爆発的に発せられる言葉が特徴的である。

5-○ 有痛性けいれん(有痛性強直性攣縮)は強い痛みを伴った筋の強直性発作であり、疲労や運動などで誘発される。腓腹筋のこむらがえりも筋強直性痙攣である。多発性硬化症では中枢神経系の白質に脱髄性病変(空間的多発性)が生じ、これにより有痛性痙攣がおこる。