疾患と診断に有用な整形外科的検査法の組合せで正しいのはど|理学療法士問題集

理学療法士

Q 233 : 
疾患と診断に有用な整形外科的検査法の組合せで正しいのはどれか。
1
アキレス腱断裂――――Thompsonテスト
2
三角靱帯断裂―――――足関節内反ストレステスト
3
前十字靱帯断裂――――膝後方引き出しテスト
4
半月板断裂――――――膝外反ストレステスト
5
腓腹筋断裂――――――下肢伸展挙上テスト
解説

1-◯ トンプソンテストはアキレス腱断裂のテスト法である。腹臥位で膝関節を屈曲位とし、ふくらはぎをつまむと、アキレス腱が断裂していない場合は足関節が底屈するが、断裂している場合は足関節底屈がおこらない。

2-× 足関節内反ストレステストは、足関節外側の前距腓靱帯および踵腓靱帯損傷のテスト法である。三角靱帯断裂は足関節外側ストレステストによって確認される。

3-× 膝後方引き出しテストは大腿骨を固定し、脛骨を後方に押し込んだときに脛骨の後方への移動がみられると後十字靱帯損傷を疑う。前十字靭帯損傷のテスト法は膝前方引き出しテストである。

4-× 膝外反ストレステストは内側側副靱帯損傷のテスト法である。背臥位の膝屈曲位で、膝関節に外反外力を加えると膝関節内側の裂隙が開く。半月板断裂のテスト法はバウンズホームテストである。

5-× 下肢伸展挙上テスト(SLR)は背臥位で一側下肢を膝関節伸展位で挙上させ、大腿後面に痛みがある場合は坐骨神経痛を疑う。股関節痛との鑑別診断に用いられ、SLRに次いでプラガードテストが行われる。腓腹筋断裂の疑いがある場合にはトンプソンテストを行う。