10歳の女児。1か月ほど前から運動後に膝の痛みを訴え、膝|理学療法士問題集

理学療法士

Q 214 : 
10歳の女児。1か月ほど前から運動後に膝の痛みを訴え、膝脛骨結節部に圧痛があった。単純エックス線写真(別冊No.2)を別に示す。運動後以外には膝の痛みの訴えはなかった。
1
ギプス固定
2
運動の制限
3
運動後の極超短波
4
運動後のホットパック
5
腸脛靱帯のストレッチ
解説

1-× 疼痛に対する保存療法が行われる。運動後に強い疼痛がみられる場合は安静を保つが、ギプス固定までする必要はない。

2-◯ オスグッドシュラッター病は運動後の疼痛が主訴であり、疼痛が酷くならないように運動を中止し、安静にする必要がある。

3-× オスグッドシュラッター病の疼痛は炎症によるものであり、極超短波は炎症を増悪させる可能性があるため、実施すべきではない。

4-× ホットパックは温熱作用により血管が拡張し、炎症症状を増悪させるため、適切ではない。

5-× 腸脛靱帯は大腿外側面に付着している。大腿四頭筋・ハムストリングスなどの膝周囲筋のストレッチを行う。