5歳の男児。アテトーゼ型四肢麻痺。未定頸で体幹のコントロ|理学療法士問題集

理学療法士

Q 209 : 
5歳の男児。アテトーゼ型四肢麻痺。未定頸で体幹のコントロールは悪く、自力での寝返りと座位保持はできない。臥位姿勢では、下肢のはさみ肢位を伴う後弓姿勢がしばしばみられ、緊張性頸反射と緊張性迷路反射は残存している。この児に座位保持装置を作製する際に必要な調整で誤っているのはどれか。
1
ヘッドレストを付ける。
2
リクライニング式にする。
3
胸ベルトを付ける。
4
座面を水平に保つ。
5
骨盤ベルトを付ける。
解説

1-× 未定頸で頭の安定性が低いため、ヘッドレストを取り付ける。

2-× 座位保持が不安定な場合にリクライニング式が適応となる。介助者の負担軽減にもなる。

3-× 胸ベルト装着により身体がずれ落ちるのを防ぐ他、座位姿勢を安定させる。

4-◯ 座面をやや後傾させることで身体がずれ落ちるのを防ぐ他、上肢機能を向上させる。

5-× 骨盤ベルト装着により身体がずれ落ちるのを防ぐ他、動作の安定性を向上させる。