小児の精神障害で正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 200 : 
小児の精神障害で正しいのはどれか。
1
吃音は女児に多い。
2
分離不安障害は学童期に多い。
3
反応性愛着障害は過度に警戒的である。
4
反抗挑戦性障害の症状は家庭内に限局する。
5
注意欠陥/多動性障害では成長につれて多動よりも不注意が軽快しやすい。
解説

1-× 吃音(きつおん)とは、身体に異常がないにも関わらず言葉が詰まったり流暢さが欠けることをいう。男児は女児の3倍発症しやすく、治療は行動療法が行われる。

2-× 分離不安障害は愛着のある人物、特に母親から離れていくことに強い不安を持つ障害である。年少期に多い。

3-◯ 反応性愛着障害とは、虐待やネグレクトなど極めて養育環境の悪い家庭で育った子供が対人関係において障害を感じることである。抑制型では素直に甘えられず、警戒心が強い。

4-× 反抗挑戦性障害とは、目上の人に対して反抗的・挑戦的な態度を持つ人のことである。職場や学校で症状が出現する。

5-× 注意欠陥/多動性障害(AD/HD)とは、学童期に椅子にじっと座っていられない集中困難と、順番が待てない多動性が合わさったものである。成長に伴って不注意は軽減しにくいが多動性・衝動性は軽減しやすい。