60歳の男性。脳梗塞による片麻痺と高次脳機能障害に対して|理学療法士問題集

理学療法士

Q 20 : 
60歳の男性。脳梗塞による片麻痺と高次脳機能障害に対して理学療法を実施している。時折、能力以上の動作を行おうとするために転倒のリスクが指摘されていた。理学療法終了後、搬送担当者がわずかに目を離した間に立ち上がりバランスを崩して床に座りこんだが、明らかな打撲や血圧の変化はみられなかった。対応として適切でないのはどれか。
1
家族に経過を説明する。
2
再発防止の具体案を提案する。
3
口頭で速やかに主治医へ報告する。
4
発生した状況を詳細に文書で報告する。
5
理学療法士に責任がないことを明確にする。
解説

1-× 実際にあった事柄を家族へ知らせる事も必要である。

2-× 転倒のリスク管理について、今後どのように対応していくか検討すべきである。

3-× 患者に明らかな症状がみられなくとも、実際にあった事柄を担当医に報告すべきである。

4-× 事後報告の際、いつ・誰が・どのようになど詳細について速やかに報告すべきである。

5-○ 転倒のリスク管理が必要であったにも関わらず、患者から目を離してはいけない。ヒヤリハットとして報告すべきである。