アルコール依存症に関連が少ないのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 196 : 
アルコール依存症に関連が少ないのはどれか。
1
ペラグラ脳症
2
Cotard症候群
3
Wernicke脳症
4
Liepmann現象
5
Korsakoff症候群
解説

1-× ペラグラ脳症ではビタミンB3(ナイアシン)の欠乏により皮膚炎・精神症状・腹部症状を呈する。精神症状は抑うつ・せん妄・幻覚など多彩である。

2-◯ コタール症候群とは、「自分は死んでいる」といった否定的な妄想を主症状とする。頭頂葉障害・器質精神病・老年期精神病などでみられる。

3-× ウェルニッケ脳症はビタミンB1欠乏により意識障害・運動失調・眼球運動障害の3大症状を呈するものである。アルコール摂取以外に飢餓状態や妊娠悪阻でおこる。

4-× リープマン現象はアルコール依存者の目を軽く閉じさせ、上眼瞼から眼球を軽く圧迫し暗示をすると、暗示したものが実際に見える現象である。

5-× コルサコフ症候群はビタミンB1欠乏により側頭葉が障害され、作話・失見当識・記銘力障害・健忘を呈する。