急性膵炎について正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 194 : 
急性膵炎について正しいのはどれか。
1
膵石がみられる。
2
60歳以上の女性に多い。
3
アルコール性が最も多い。
4
初期から糖尿病を合併する。
5
重症での死亡率は1%未満である。
解説

1-× 膵石は膵液中のラクトフェリンという蛋白質が過剰分泌され、カルシウムが沈着して出来た塊である。急性膵炎は胆石とアルコール摂取により発症することが多い。

2-× 50代の男性に多く、女性では70代の患者数が多いとされる。

3-◯ 主な発症原因はアルコール摂取により、膵液中の蛋白質分解酵素トリプシンが活性化することで膵酵素が働き、全身の自己消化がおこるためである。治療では膵液の分泌を抑える薬を服用する。

4-× 急性膵炎の原因疾患には高脂血症・耳下腺炎などがある。

5-× 軽症であれば2〜5日で腹痛が軽減し、2〜3週間で完治する。重症例ではショック症状・呼吸不全・腎不全による尿毒症などの多臓器不全により、死亡率が高い。