Duchenne型筋ジストロフィーの特徴で正しいのはどれ|理学療法士問題集

理学療法士

Q 192 : 
Duchenne型筋ジストロフィーの特徴で正しいのはどれか。
1
下肢筋力が上肢筋力より早く低下する。
2
出生時から筋緊張低下がみられる。
3
15〜20歳で歩行不能となる。
4
常染色体劣性遺伝である。
5
ミオトニア現象を認める。
解説

1-◯ デュシェンヌ型筋ジストロフィーは仮性肥大性筋ジストロフィーとも呼ばれ、腓腹筋が発達しているようにみえる仮性肥大は、下肢の脂肪化によるものである。

2-× デュシェンヌ型では2〜5歳頃に歩行障害で発症し、その後下肢筋力低下・筋萎縮が生じる。

3-× 10歳前後で歩行不能となり、20歳代に心不全および呼吸不全を呈する。

4-× X連鎖性劣性遺伝である。これはX染色体上の遺伝子による遺伝のうち、女性が保因者となって男性に病気を発症する遺伝様式である。

5-× ミオトニア現象とは筋硬直のことであり、筋緊張型筋ジストロフィーでみられる。デュシェンヌ型では骨格筋の変性・壊死による筋力低下がみられる。