基礎代謝について誤っているのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 168 : 
基礎代謝について誤っているのはどれか。
1
安静臥床で計測する。
2
体温の上昇によって増加する。
3
同性、同年齢ならば体表面積に比例する。
4
代謝当量(METs)は、作業時代謝量'基礎代謝量で表す。
5
食後の消費エネルギー増加は、脂質摂取に比べ蛋白質摂取で大きい。
解説

1-× 基礎代謝量は早朝・安静・覚醒・空腹・背臥位で測定されるエネルギー量のことである。

2-× 体温が1℃上がるごとに基礎代謝量が約13%増加する。また、一般的に女性より男性が高く、体表面積が広いと基礎代謝量も高い。

3-× 同性・同年齢であれば体表面積に比例する。日本人の平均体表面積は男性で1.59㎡、女性で1.43㎡である。

4-◯ メッツは運動時のエネルギー消費量と安静時のエネルギー消費量との比で表される。1メッツは安静時のエネルギー消費量を意味する。

5-× 食後の消費エネルギー増加は脂質より蛋白質で大きい。食後30〜90分後は安静にしていてもエネルギー代謝が亢進する。このことを特異動的作用といい、蛋白質が30%と最も高い。次いで糖質が6%、脂質が4%である。