1-× 固視微動とは、静止している物を注視している際に小さな振り幅で無意識におこる微小眼球運動のことである。
2-× 注視眼振とは、30cm程の明視距離にある視標を注視させた際に眼振が出現することである。注視角30°以上の眼振は正常であるが、30°以内の眼振は末梢及び中枢前庭系障害又は共同注視機構障害でみられる。
3-× 頭位眼振とは、加速度刺激を与えずにゆっくり頭位を変換すると眼振が出現する現象である。末梢及び中枢前庭系障害でみられる。
4-× 回転後眼振とは、頭を30°前屈位で時計回りに回転させたのちに急停止させると、左向きの眼振が出現することである。急停止によってリンパ液の流れが変わり、半規管が刺激されると前庭動眼反射を介して眼振が出現する。
5-◯ 視運動性眼振とは、走る車の中から目の前を通過する対象物を追跡視するとみられる眼振である。平衡機能検査で行われ、脳幹や小脳の障害では視運動性眼振がみられなくなる。