超音波療法について正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 136 : 
超音波療法について正しいのはどれか。
1
周波数は深達度に影響しない。
2
成長期の小児の骨端線への照射は避ける。
3
水中の照射では温熱効果は期待できない。
4
機械的刺激で細胞の膜透過性が抑制される。
5
空気中の照射では皮膚とプローブを約10cm離す。
解説

1-× 周波数が高いほど超音波の深達度が低下し、低いほど深達度が上昇する。1MHzでは皮膚を5cm程到達するが、6MHzでは皮膚を通過しない。

2-○ 非温熱効果として新鮮骨折に対する骨癒合促進があるが、成長期の骨端線への影響は明確でないため避けるべきである。その他の禁忌事項として、悪性腫瘍・妊婦・ペースメーカー・深部静脈血栓・眼及び生殖器などである。

3-× 超音波療法の水中法では組織温度上昇を伴う温熱モードと、炎症症状があり温熱療法を実施できないときに使用する非温熱モードがある。

4-× 超音波療法の生理学的効果として、振動により細胞液が一定の流れを示す現象がある。これによって細胞の膜透過性が亢進し、細胞が活性化する。非温熱モードでは組織温上昇を伴わずに機械的刺激による創傷治癒効果を発揮する。

5- 伝達物質となるカップリング剤を使用する。超音波は空気中では伝達しない。