脊髄完全損傷者の機能残存レベルと日常生活動作の到達レベル|理学療法士問題集

理学療法士

Q 131 : 
脊髄完全損傷者の機能残存レベルと日常生活動作の到達レベルの組合せで正しいのはどれか。
1
第4頸髄節    手動での車椅子操作
2
第5頸髄節    更衣動作の自立
3
第6頸髄節    寝返りの自立
4
第7頸髄節    介助によるトイレへの移乗
5
第8頸髄節    介助による起き上がり
解説

1-× 手での車椅子駆動の自立が可能なのは第5頸髄機能残存レベルである。第4頸髄機能残存ではチンコントロール式車椅子の使用が可能である。

2-× 更衣動作の自立が可能なのは第6頸髄機能残存レベルである。手関節背屈や母指で服を引っ掛けて脱衣を行ったり、カフ付きボタンエイドでボタンを外す。

3-◯ 寝返りの自立が可能なのは第6頸髄機能残存レベルである。上肢の反動を利用した起き上がりを行う。

4-× トイレ移乗動作は第7頸髄機能残存レベルで自立可能であるため、介助不要である。

5-× 起き上がりの自立が可能なのは第6頸髄機能残存レベルである。ベッド柵を用いた起き上がりやon elbowsで半臥位から肘をロックさせて起き上がる方法がある。