脳卒中患者の状態を症状なしから死亡までに分類できるのはど|理学療法士問題集

理学療法士

Q 124 : 
脳卒中患者の状態を症状なしから死亡までに分類できるのはどれか。
1
Fugl-Meyerassessment
2
GCS(Glasgowcomascale)
3
ModifiedAshworthscale
4
ModifiedRankinscale
5
SIAS
解説

1-× フーゲルメイヤーアセスメントは脳卒中片麻痺患者の回復の程度を上肢運動機能・下肢運動機能・関節可動域・感覚・バランス・疼痛の6項目で定量的に評価する方法である。

2-× グラスゴー・コーマ・スケールとは意識レベルを開眼(eye opening:E)・言語反応(best verbal response:V)・運動反応(best motor response:M)の3項目を点数化して評価する方法である。満点が15点とし、点数が低いほど意識レベルが低いとされる。

3-× モディファイド・アスワース・スケールは筋緊張の評価法である。他動運動での抵抗感の程度で、筋緊張が亢進していない0から屈曲伸展が不可能な4までの5段階で評価する。

4-○ モディファイド・ランキン・スケールは脳卒中患者の機能的自立度を0~5点の6段階評価で評価する。0(自覚症状及び他覚症状がない状態)から、6(死亡)まで機能予後を大まかに把握するために用いられるが、評価者の評価の仕方によって結果が左右されやすい。

5-× SIAS(Stroke Impairment Assesment Set:脳卒中機能障害評価法)は脳卒中患者の機能障害を7項目(運動機能・筋緊張・感覚・関節可動域及び疼痛・体幹機能・高次脳機能・健側機能)で評価する。この評価の特徴は評価項目に非麻痺側機能が含まれており、ADL自立には両側の機能が重要視されることを意味する。