関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーショ|理学療法士問題集

理学療法士

Q 121 : 
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の運動方向と基本軸の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1
肩甲帯挙上     肩峰と胸骨上縁を結ぶ線
2
肩外転       両側の肩峰を結んだ線への垂直線
3
前腕回内      橈骨
4
膝屈曲       大腿骨
5
足部内がえし    下腿軸への垂直線
解説

1-× 肩甲帯挙上の基本軸は両側の肩峰を結ぶ線、移動軸は肩峰と胸骨上縁を結ぶ線であり、測定は背面から行う。

2-× 肩関節外転の基本軸は肩峰を通る床への垂直線(立位又は座位)、移動軸は上腕骨である。体幹の側屈の代償が起こらないように90°以上で前腕を回外させる。

3-× 前腕回内の基本軸は上腕骨、移動軸は手指を伸展した手掌面である。代償動作として肩関節の外旋が起こらないように、肘関節を90°屈曲位で体幹につける。

4-○ 膝関節屈曲の基本軸は大腿骨、移動軸は腓骨(腓骨頭と外果を結ぶ線)であり、股関節は屈曲位で行う。

5-○ 足部内がえしの基本軸は下腿軸への垂直線、移動軸は足底面であり、膝関節は屈曲位で行う。