25歳の男性。Guillain-Barré症候群。発症後|理学療法士問題集

理学療法士

Q 108 : 
25歳の男性。Guillain-Barré症候群。発症後3日で運動麻痺は進行しており、呼吸筋麻痺のため人工呼吸器管理中である。理学療法で適切でないのはどれか。
1
体位変換
2
筋力増強運動
3
胸郭ストレッチ
4
関節可動域運動
5
30°程度のリクライニング位
解説

1-× 人工呼吸器装着により長期臥床となる場合、深部静脈血栓症・廃用症候群・関節拘縮を予防するために体位変換を行う。

2-◯ 運動麻痺が進行中で呼吸筋麻痺による人工呼吸器装着中であることから、重症例であることが分かる。末梢神経障害患者に過度の筋力増強運動を行うと筋力低下を招くため(過用性症候群)不適切である。

3-× 胸郭の可動域運動により呼吸機能や呼吸筋筋力の維持・向上を目指す。

4-× 早期からの関節可動域運動や筋力増強運動が必要である。本症例は重症であり、ベッド上で可能な範囲で行う。

5-× ギャッジアップによって起立性低血圧や廃用症候群を予防する。