鉄骨工事における溶接に関する次の記述のうち、最も不適当な|一級建築士問題集

一級建築士

Q 113 : 
鉄骨工事における溶接に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
柱梁接合部において、鋼製エンドタブの組立溶接については、開先内を避けて、直接、梁フランジに行った。
2
母材の溶接面について付着物の確認を行ったところ、固着したミルスケールがあったが、溶接に支障とならないので除去しなかった。
3
完全溶込み溶接とする板厚の異なる突合せ継手については、部材の板厚差による段違いが薄い部材の板厚の1/4以下、かつ、10mm以下であったので、溶接表面が薄い部材から厚い部材へ滑らかに移行するように溶接した。
4
溶接部の融合不良の補修について、内部欠陥の位置を確認した後、欠陥部分と欠陥の端部からさらに20mm程度広げた部分を除去し、船底型の形状に仕上げてから再溶接した。
解説

1 - × 柱梁接合部のエンドタブを組み立て溶接する場合は母材に直接行わず、裏当て金に行う。

2 - ○ 固着したミルスケールや防錆用塗布剤などの溶接に支障のないものは除去しなくてもよい。

3 - ○ 設問のとおり。

4 - ○ 内部欠陥:スラグ巻き込み、溶け込み不良、融合不良。