鉄骨造の建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適|一級建築士問題集

一級建築士

Q 96 : 
鉄骨造の建築物の構造設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
柱の継手に作用する応力をできるだけ小さくするために、柱の継手位置を階高の中央付近になるようにした。
2
純ラーメン構造の耐震設計において、ある階の必要とされる構造特性係数Dsは0.25であったが、他の階で構造特性係数Dsが0.3となる階があったので、全体の構造特性係数Dsを0.3として保有水平耐力の検討を行った。
3
梁及びスラブの各部の応力度を検討することにより、構造部材のたわみや振動による使用上の支障が起こらないことを確認した。
4
屋根ふき材において、一つの屋根構面内の中央に位置する部位より縁に位置する部位のほうが、風による吹き上げ力が大きいものとして設計を行った。
解説

1 - ○ 階高の中央付近は曲げ応力が小さい。

2 - ○ 構造特性係数は必要保有水平耐力の低減係数なので、0.3で検討を行ったことは安全側の設計。

3 - × たわみや振動によって支障を生じないようにするためには部材のたわみを検討する。

4 - ○ 吹上げ力が大きくなるのは屋根の外周部分。