一級建築士
Q 94 :
建築物における各階の必要保有水平耐力Qun及び各階の保有水平耐力Quに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
Qunは、各階の変形能力を大きくし、建築物の一次固有周期を長くすると大きくなる。
Quは、建築物の一部又は全体が地震力の作用によって崩壊機構を形成する場合の各階の柱、耐力壁及び筋かいが負担する水平せん断力の和である。
Quの算出において、鉄筋コンクリート構造のスラブ付きの梁については、スラブの鉄筋による効果を考慮して、終局曲げモーメントを計算する。
Quの算出において、鉄筋コンクリート構造の梁の曲げ強度を算定する場合、主筋にJIS規格品のSD345を用いれば、材料強度を基準強度の1.1倍とすることができる。
解説
1 - × 変形能力を大きくすると必要保有水平耐力は小さくなる。
2 - ○ 設問のとおり。
3 - ○ スラブ付きの梁の場合、梁側面から1m程度の範囲内のスラブ筋を引張鉄筋として考慮する。
4 - ○ JISに適合するものは材料強度の基準強度を1.1倍とすることができる。