一級建築士
Q 83 :
鉄筋コンクリート構造の構造計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
柱の許容曲げモーメントの算出において、圧縮側及び引張側の鉄筋並びに圧縮側のコンクリートは考慮し、引張側のコンクリートについては無視して計算を行った。
開口を有する耐力壁の許容応力度計算において、開口による剛性及び耐力の低減を考慮して構造計算を行った。
梁の許容曲げモーメントは、「圧縮縁がコンクリートの許容圧縮応力度に達したと」及び「引張鉄筋が許容引張応力度に達したとき」に対して算定した曲げモーメントのうち、大きいほうの値とした。
平面形状が細長い建築物において、短辺方向の両妻面のみに耐力壁が配置されていたので、剛床仮定に基づいた解析に加えて、床の変形を考慮した解析も行った。
解説
1 - ○ コンクリートの引張強度は圧縮強度の1/10程度で、無視して計算する。
2 - ○ 開口部を有する耐力壁として、剛性、耐力の低減を考慮して計算する。
3 - × 小さい方の値。
4 - ○ 細長い平面形状で両端にのみ耐力壁を有するような建築物の場合剛床とみなせない場合がある。