建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適|一級建築士問題集

一級建築士

Q 25 : 
建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
天井、壁等の内装材料を不燃化することは、火災時にフラッシュオーバーに至るまでの時間を長くするための対策として有効である。
2
避難時に利用する階段室への出入口の幅は、一般に、流動係数を考慮し、階段の有効幅よりも狭く計画する。
3
大断面集成材を用いた木造建築物において、通常の火災により建築物全体が容易に倒壊するおそれのない構造とするためには、主要構造部の柱及び梁に適切な燃え代のない構造とするためには、主要構造を見込んだ燃え代設計が有効である。
4
縦長の窓は、横長の窓に比べて、噴出する火炎が外壁から離れにくいため、上階への延焼の危険性が高い。
解説

1 - ○ 内装に不燃材料を使用することで、火災の伝播を抑え、急速な燃焼の拡大を遅らせる。

2 - ○ 避難者が同時に殺到することを避けるため、階段の有効幅より出入り口の幅を狭くする。

3 - ○ 燃え代設計は燃え代を除いた有効断面を用いて許容応力度計算を行い、構造耐力上支障のないことを確認する方法。

4 - × 縦長窓に比べて横長窓の方が噴出する火炎が外壁から離れにくいので上階への延焼の危険性が高い。