室内の温熱・空気環境に関する次の記述のうち、最も不適当な|一級建築士問題集

一級建築士

Q 22 : 
室内の温熱・空気環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
人体からの総発熱量に占める潜熱発熱量の比率は、一般に、作業の程度に応じて代謝量が多くなるほど増加する。
2
汚染質除去を目的とした単位時間当たりの必要換気量は、「単位時間当たりの室内の汚染質発生量」を「室内の汚染質濃度の許容値と外気の汚染質濃度との差」で除して求めることができる。
3
半密閉型燃焼器具においては、室内空気を燃焼用に用いないため、室内の酸素濃度の低下に起因する不完全燃焼が発生することはない。
4
冷たい壁面によって不快感を生じさせないためには、放射の不均一性(放射温度の差)を10°C 以内にすることが望ましい。
解説

1 - ○ 作業の程度に応じて代謝量が増えるにつれて顕熱、潜熱ともに増えるが、潜熱の増加の割合の方が大きい。

2 - ○ 必要換気量は想定される汚染質発生量に対してその濃度を許容濃度以下に保つために必要な最小の換気量のこと。

3 - × 半密閉型燃焼器具は燃焼に必要な空気を室内の空気から使用し、排ガスを屋外に排出するタイプの暖房機器。酸素濃度が低下すると不完全燃焼が発生する可能性がある。

4 - ○ 放射温度の差による不快感を防ぐには不均一性の限界を冷たい壁面では10度以内、温かい天井では5度以内にすることが望ましい。