一級建築士
Q 1 :
建築士が行う建築設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
建築物の使い方、架構方式、設備方式、材料、施工方法等、計画段階から施工段階 に至る多面的な要求の分析を行い、分析から得られた知見を様々な条件を考慮して 総合し、一つの具体的な建築空間を提案する。
設計案が提供する性能の検討に縮尺模型やシミュレーションモデルを用いる場合、 そこで示されるデータが実際の事物や現象のどのような側面に対応しているかを確 認する。
設計案の検討中に生じた問題については、既に決定した事項に対しても、その是非 の再検討を行い、必要に応じて、設計案を修正する。
実施設計段階においては、主に、建築主から提示された要求と様々な条件とを対応 させてどのような方法によって空間化するかを検討し、それに続く、基本設計段階 においては、主に、設計意図を工事施工者等に伝える図面を作成する。
解説
1 - ○ 建築設計を行うにあたっては様々な要求の分析を行い、調整して建築計画を提案する。
2 - ○ 模型等を使って風、日照などの周辺環境の分析や検討を行う。
3 - ○ 設計段階で問題が生じた場合は、既に決定した事項であっても再検討を行う。
4 - × 基本設計段階では主に諸条件をもとに空間の検討を行い、実施設計段階では主に設計意図を工事施工者等に伝える図面作成を行う。