建築物の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なもの|一級建築士問題集

一級建築士

Q 95 : 
建築物の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
鉄骨造の建築物の必要保有水平耐力の検討に当たって、ある階の保有水平耐力に占める筋かい部分の水平耐力の割合が50%となる場合は、筋かいのない純ラーメンの場合に比べて、構造特性係数DSを小さくすることができる。
2
各階の保有水平耐力の計算による安全確認において、一般に、偏心率が所定の数値を上回る場合や、剛性率が所定の数値を下回る場合には、必要保有水平耐力を大きくする。
3
耐力壁や筋かいを耐震要素として有効に働かせるためには、床に十分な面内剛性と耐力を確保する必要がある。
4
鉄骨造の建築物の限界耐力計算において、塑性化の程度が大きいほど、一般に、安全限界時の各部材の減衰特性を表す数値を大きくすることができる。
解説

構造特性係数を小さくすると必要保有水平耐力も小さくなる。筋かいの負担する水平耐力の割合が大きい建築物は靱性が低くなり、構造特性係数は大きくなる。