杭地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれ|一級建築士問題集

一級建築士

Q 57 : 
杭地業工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
場所打ちコンクリート杭の鉄筋かごの主筋間隔を10cm以下とすると、コンクリートの充塡性が悪くなるので、主筋を2本束ねて配置し、適切な主筋間隔を確保した。
2
既製コンクリート杭の中掘り工法において、杭先端に円筒状のフリクションカッタを装着して、杭外周面と地盤との摩擦力を大きくした。
3
場所打ちコンクリート杭工事において、コンクリートの打込みに際し、杭頭部に余盛りを行い、コンクリートが硬化した後、余盛り部分をり取った。
4
杭工事で発生した建設汚泥の処理については、建設汚泥の性状、発生量等を考慮し、発注者・自治体等と調整したうえで、セメント系の改良材等の混合により安定処理した改良土とし、埋戻し材として再利用した。
解説

中堀り工法は杭中空部に挿入したオーガによって杭先端地盤を掘削し、掘削した土砂を杭中空部を通して杭頭部から排出しながら杭の自重および圧入によって杭を地中に沈設させる工法で、杭の沈設側先端に杭径より少し大径のフリクションカッタを取り付ける。フリクションカッタはフリクションカッタは、杭の外表面と土砂との摩擦力を低減して、杭の沈設抵抗を軽減させる。