一級建築士
Q 59 :
鋼材に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
降伏比の小さい鋼材を用いた鉄骨部材は、一般に、塑性変形能力が小さい。
シャルピー衝撃試験の吸収エネルギーが大きい鋼材を使用することは、溶接部の脆性的破壊を防ぐために有利である。
鋼材は、一般に、炭素含有量が多くなるほど、破断に至るまでの伸びが小さくなる。
焼入れされた鋼材は、一般に、強度・硬度は増大するが、靱性は低下する。
解説
1 - × 降伏比が小さいほど降伏してから最大強度までの領域が大きいので靭性(塑性変形能力)が高い。
2 - ○ シャルピー衝撃試験は試験片に振り子のハンマーで衝撃を与え、破断するのに要する吸収エネルギーを求める試験。
3 - ○ 鋼材は炭素量の増大に伴い破断時の伸びは小さくなり、靭性・溶接性が低下する。
4 - ○ 設問のとおり。