建築物の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なもの|一級建築士問題集

一級建築士

Q 55 : 
建築物の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
鉄筋コンクリート造の建築物において、柱及び梁と同一構面内に腰壁やそで壁がある場合、耐力は大きいが、脆性的な破壊を生じやすい。
2
純ラーメン構造の中高層建築物において、地震時の柱の軸方向力の変動は、一般に、外柱より内柱のほうが大きい。
3
鉄筋コンクリート造の低層建築物において、最上階から基礎まで連続していない壁であっても、力の流れを考慮した設計によって、その壁を耐力壁とみなすことができる。
4
多層多スパンラーメン架構の1スパンに連層耐力壁を設ける場合、基礎の浮き上がりに対する抵抗性を高めるためには、架構内の最も外側に配置するより中央部分に配置するほうが有効である。
解説

1 - ○ 腰壁、垂れ壁の付いた柱は短柱となり、せん断破壊が生じやすくなる。

2 - × 内柱は両側に梁があるので、軸方向力は両方の梁のせん断力の差となり、小さい。

3 - ○ 設問のとおり。

4 - ○ 中央部分に配置した方が基礎浮き上がりによる回転の抑制に有効。