鉄筋コンクリート構造の脆性破壊の防止に関する次の記述のう|一級建築士問題集

一級建築士

Q 42 : 
鉄筋コンクリート構造の脆性破壊の防止に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
柱の付着割裂破壊を防止するために、柱の引張鉄筋比を大きくした。
2
柱のせん断圧縮破壊を防止するために、コンクリートの圧縮強度に対する柱の軸方向応力度の比を小さくした。
3
柱のせん断破壊を防止するために、柱せいに対する柱の内法高さの比を大きくし、短柱とならないようにした。
4
曲げ降伏する大梁の靱性を高めるために、コンクリートの圧縮強度に対する大梁のせん断応力度の比を小さくした。
解説

1 - × 引張鉄筋比を大きくすると付着割裂破壊が生じやすくなる。

2 - ○ 柱の圧縮強度に対する軸方向応力度の比が大きいほど、ひび割れ発生後のせん断圧縮破壊を生じやすくなる。

3 - ○ 内法高さが短い柱はひび割れ発生後、脆性的なせん断破壊を生じやすい。

4 - ○ 靭性を高めるためには曲げ降伏時のせん断力を上回るせん断耐力が必要。