壁の吸音・遮音に関する次の記述のうち、最も不適当なものは|一級建築士問題集

一級建築士

Q 29 : 
壁の吸音・遮音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
吸音率は、「壁へ入射する音のエネルギー」に対する「壁から反射されなかった音のエネルギー」の割合である。
2
透過率は、「壁へ入射する音のエネルギー」に対する「壁の反対側へ透過する音のエネルギー」の割合であり、透過損失は、透過率の逆数を「dB」で表示した値である。
3
中空二重壁の共鳴透過について、壁間の空気層を厚くすると、共振周波数は高くなる。
4
せっこうボードを剛壁に取り付ける場合、せっこうボードの背後に空気層を設けると、低音域で吸音率が大きくなる。
解説

1 - ○ 吸音率=(吸収される音のエネルギー+透過する音のエネルギー)/(入射する音のエネルギー)

2 - ○ 透過率=(透過する音のエネルギー)/(入射する音のエネルギー)。透過損失は透過率の逆数をdBで表したもの。

3 - × 共鳴透過とは共鳴によって音が大きく透過する現象。空気層を厚くすると空気のバネの力が弱くなり、波長が長くなる。つまり周波数は低くなる。

4 - ○ 設問のとおり。