伝熱・結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれ|一級建築士問題集

一級建築士

Q 24 : 
伝熱・結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1
同種の発泡性の断熱材において、空隙率が同じ場合、一般に、材料内部の気泡寸法が大きいものほど、熱伝導率は小さくなる。
2
日射遮係数の値が小さいほど、日射遮性能は高くなる。
3
壁体内の中空層の表面の片側をアルミ箔で覆うと、壁体の熱抵抗は大きくなる。
4
「表面温度」が「表面近傍の空気が含む水蒸気量から求められる露点温度」を下回る場合に、表面結露が発生すると判断できる。
解説

1 - × 空隙率が等しい発泡性の断熱材では、内部の気泡寸法が大きいほど対流による伝熱が大きくなるため熱伝導率は大きい。

2 - ○ 日射遮蔽係数は任意の日射遮蔽物の日射熱取得率を厚さ3mmの透明ガラスの日射取得率で除したものなので、その値が小さいほど遮蔽効果が高い。

3 - ○ アルミ箔の表面が熱を反射するので熱抵抗は大きくなる。

4 - ○ 空気を冷却すると空気中の水蒸気は飽和状態に達して水分が凝結する。この時の温度を露点温度という。設問のとおり。